軟弱地盤や災害リスクを抱える土地でも、地盤調査と改良を行うことで、安全で安心な住環境やインフラ整備を実現します。 ここでは、長崎県で地盤調査や改良を行う企業を、「住宅建築」「大型建物の建設」「インフラの地盤改良・補強」に分けておすすめの会社をご紹介します。
住宅建築・大型建物・インフラ別に選ぶ！
長崎の地盤調査・改良会社
おすすめ3選
建築会社が知っておくべき
地盤調査・地盤改良の法律
この記事を要約すると、、、
- 地盤調査は建築基準法で義務付けられており、安全な基礎と地盤強度の確保が求められる
- 改良工事が必要と判定された場合は法律に基づき実施が義務付けられ、瑕疵担保責任も発生する
- 地盤調査の不正や怠慢は建築士や売り手にも法的責任が生じるため、信頼できる会社選びが重要
地盤調査・改良工事は法律遵守のためだけでなく、安全性を確保しトラブルを防ぐために欠かせない重要な工程です。
地盤調査は法律で義務付けられているの？
2000年に阪神・淡路大震災が起きたことを受けて、建築基準法は改正されました。新しくなった建築基準法において、家を建てる際に地盤調査を行うことが義務付けられています。
建築基準法施行令38条第3項（※1）で義務として記載されているのは、建物にかかる負荷が地盤に安全に伝わる基礎であることや、地盤沈下や変形に対する耐力がある構造になっていることです。そして、建築基準法施行令第93条（※2）では、許容応力度や許容支持力の調査は国土交通大臣が定める方法に則って行うことが義務づけられています。
また、国土交通省告示1113号（※3）では地盤調査や地盤改良の方法、支持力の求め方の詳細などが定められています。
地盤調査は自分でできる？
先述の通り、建築基準法にて義務付けられているため、必ず定められた方法に則って地盤調査をする必要があります。
地盤調査といっても目的は多岐にわたり、地元の役所や資料館などで土地の過去の利用状況や地質情報を調べることはできますし、現地での目視でも地面に亀裂がないか確認するなど、簡単な調査であれば自分で行うことも可能です。ただし、家を建てる際には必ず定められた方法での調査が必要なため、建築時には専門業者に依頼しましょう。
地盤改良工事は法律で義務付けられているの？
地盤調査にて改良工事が必要だと判定された場合、改良工事を実施する必要があります。地盤改良工事は建築基準法施行令38条第3項や建築基準法施行令第93条、国土交通省告示1113号において義務付けられています（※1※2※3）。
また、もう一つ義務として生じるのが瑕疵担保責任（※4）。瑕疵担保責任は家を新築した会社に10年間課せられる義務であり、売り出した物件に欠陥があった場合責任を負うことになります。
住宅瑕疵担保履行法では保険で責任を取るための資金確保が定められているとともに、地盤調査も必須事項とされています。地盤調査は基本的に法律で定められた義務であり、例外的に免除が認められたとしても安全性を高めるために地盤調査は行った方が賢明です。
地盤調査・改良工事を怠るとどうなるの？
地盤調査は家を建て替える際や土地を売却する際にも必要であり、建て替えにおいて地盤調査は義務付けられています。
地盤調査を怠っていると、地盤の強度にムラがでる可能性が高くなり、瑕疵担保責任の保険に入れなくなります。軟弱地盤に家を建ててしまい、後から瑕疵担保責任が問われる事態にならないためにも地盤調査は必要です。
また、土地の売却時に地盤調査を必ず行わなくてはならないわけではありませんが、地盤調査を行えば地盤に対する信頼性が高まります。
土地が売れてから土地が住宅の建設に適していないことが発覚し、やむを得ず改良工事を行うことになり、売り手に工事費用の支払い義務が生じたケースがあるため要注意。そのようなトラブルを未然に防ぐにあたり、地盤調査は有効的な手段です。
トラブルに巻き込まれないために
押さえておきたいポイント
地盤調査に不正があった場合、建築士も責任が問われることがあります。建物の設計は地盤会社が提出した地盤調査の報告書を基に行うため、地盤調査会社がデータの改ざんをしていると、気付かないうちに建築士も建築基準法に反している可能性があるのです。
不注意や気付かなかったとはいえ、このような事態に陥ると建築士もトラブルに巻き込まれてしまいます。建築会社と地盤調査会社が結託していた場合でなくても損害賠償など法的義務が課されるケースがあるため、地盤調査を依頼する会社は慎重に選びましょう。
法律を遵守した安全性の高い建築工事を
建物を建てる際は地盤調査を行うことが法律で義務付けられており、法律を遵守することが大切です。地盤調査は建物の安全性を確保し、これからその建物で暮らす人々を守る役割を果たします。地盤調査を怠るとさまざまなトラブルの種にならないよう、地盤調査・改良工事を依頼する際には信頼できる会社を選びましょう。
住宅建築・大型建物・インフラ別に選ぶ！
長崎の地盤調査・改良会社おすすめ3選
関連性の高い記事はこちら
【住宅建築】
自然素材の家づくりをする
工務店・ハウスメーカー
自然素材の家づくりをする
工務店・ハウスメーカー
サキタ技研
画像引用元：サキタ技研株式会社公式サイト（https://sakita-giken.jp/）
特徴
- セメントや鋼管を使わず、自然砕石で地盤を強固にする「エコジオ法」を採用
- 特許取得済のEGケーシングを使い、従来の砕石パイル工法で問題だった掘削穴の崩壊を防ぎながら地盤を強化
【大型建物の建設】
強固な地盤が求められる
大型マンション建築のビルダー
強固な地盤が求められる
大型マンション建築のビルダー
ワイテック
画像引用元：ワイテック公式HP（https://www.y-tech.biz/）
特徴
- 深い支持層まで銅管杭を打ち込む「鋼管杭工法」を採用
- 深層の硬い層まで杭を打ち込むため、高層ビルや商業施設などの重たい建物に適している
【インフラの地盤改良・補強】
地盤弱体化で改良・補強が
必要になった自治体
地盤弱体化で改良・補強が
必要になった自治体
アース
画像引用元：アース公式HP（http://erh21.co.jp/）
特徴
- 粘土、砂質土、礫質土など、様々な種類の地盤に施工が可能な「薬液注入工法」を採用
- 浸水性を減少させることができる工法なので、雨水や地下水による地盤の弱体化を防ぐことが可能